「我々」は「数字」に弱い。300人のスタッフを抱えているとか、2億5000万の予算でやったとか、入場者数が6万人だとかいう数字に弱い。何も言えないような気分になる。それほどに数字は強く、それ以上に何もなくてもいいんじゃないかというくらい説得的である。
しかし「我々」がその逆、つまり数字にたよらないという選択をした以上、結局それは経済効果をあげたり動員数を増やしたりしない、ということではないのか。どこかでたまたまそういうやり方をしていても、間違って経済効果があがったり、無視できないほどの動員をしてしまうことがあるんじゃないか、とかいう話ではなく、まさにそれをやらない、ということなのではないだろうか。
しかしそんなことを本当につづけていけるものなのか。というか、それはいったい、どういうことを想定しているのか。