GUNDAM展

午前中でアサヒの用事がすみ、夕方には仙台に戻らねばならないのですが、1時間ほど時間があったので、上野で何か展覧会でも見ようと思ったものの、よく考えたら今日は月曜。唯一開いていた上野の森美術館へ。
いつも思うのは、なんで「テーマ」とか決めたがるんだろうなということで、自分が興味をもって取り組んでいるテーマなんてそれぞれ全然ちがうわけだから、とってつけたようなテーマに対して深いものなんてできないのではないかと思います。テーマは、極端に言えば結果として出てくる後づけ的なものであるべきなのではないでしょうか。
本展も「ガンダム」というテーマがまずあったためだと思うのですが、出展者がみなそのセンセイに与えられたかのような「課題」に一生懸命こたえようとしているように見え、どうもアートとして成立しているようには思えませんでした。その枠内でだけ、自分の責任を果たそうとしているように感じられてしまいます。唯一そうでもなかったのは、会場のほぼ最後に展示されていた地球をひとつの惑星としてとらえて撮影をつづけているという写真作品で、キャプションを読むと、やはりこれは唯一この企画に先行して、つまり自分の興味やテーマから制作を始めていた作品なんだそうです。だから逆に言うと「ガンダム」を見に来た人からはあんまり人気がなさそうで、展示としても本当にすみっこの方、という感じでした。