アートは都市を前提にしている。アートに限らない。人がたくさんいることを前提に考えている。あまりに自然で意識されることもない。
人がいないこと、いない中で成立するコミュニケーション。都市を向かないこと。例えば、過疎の地域の人を、過疎について経験の豊富な人としてとらえるような目線。短時間で経験できる価値に対して、長い時間をかけないと経験できない経験についての価値。それは一見、負の価値として現れている。だからこそ、新しい価値になりうる。それこそが「文化」だろう。