akadowaki2006-04-09

「音」についての本を借りてきて読みはじめたのだけれど、「我々が「音」という概念で捉えているものは存在しない。存在しているものは様々な「物質」の振動である」とかいう説明がいきなり出てきてめん食らってしまう。そういうのを「存在する」というのではないのだろうか。もしかしたら「音自体というものを直接にとらえることはできない」とかいうことが言いたいのだろうか。同じ論法で言うと、「我々が「アート」という概念で捉えているものは存在しない。存在しているものは様々な「物質」への価値判断である」とかいう説明になるだろう。
もしかしたらそういうことが本当に言いたいのかもしれない。でもいったいではそれで何が言いたいのだろう。何か新しいこと、フツウでない見方を提示したいのだろうか。ではその結果、世界がどう見えるようになるのだろう。結局、また時間をへてもとの位置に戻ってくるだけではないか。それともそういうプロセスについて言いたいのだろうか。
すべて読み終わると、逆のことが書いてあったりしたらおもしろいと思うけれど、そんなことを期待できる本だろうか。というか、そういう本を最後まで読むだろうか。