毛糸巻きと跳躍

来週月曜に搬入の「ワンダー・シップ」での展示(こちら)のため、ここのところ毛糸巻きをする日々。小さな毛糸玉をバスケットにふたつ分。ひとつは白い毛糸玉ばかりの中にいくつか派手な色をちりばめ、もうひとつはもう色とりどりに。
と、こういう感じなので、私の展示を見た方の中には「作者は女性かと思った」と言う方も多い。しかしもともと私には毛糸に対する思い入れがあったわけでもなく、使いはじめたこと自体偶然なわけで、まるで借りもののような感覚で使っているのだが、そうすると毛糸=女性というところへ自然と押し込めてしまう流れがあるとしたら、そういうものから抜け出たり、それとはレベルやハタケのちがうところで何かをしようとしたりするためには、ある種の飛躍・跳躍や偶然の要素みたいなものも欠かせないのではないだろうか。あたかもそうすることには何らかの必然性とか、つまりは自然とある場所へと押し込んでしまおうとする流れに沿っているかのように見せることが、説得力ある言葉や存在であったりする一方で。