感度

akadowaki2005-10-25

たとえばある問題について、それがどのような問題なのかとか、その問題をどのように解決していけばよいのかといったことをこと細かに論じられる人よりも、それを「これは問題だっ!」と感じ取る感度のようなものをもった人の方が、すごく大切な気が最近する。
アートで言えば、それがどうおもしろいのかとか、アートにとってどう意味があるのかとかいうことよりも、これってすっごくおもしろい! と感じ取る感度、それがほかにも伝わるほどの。というのは、ひとがどう感じようと、こっちにはそれが何なのか知るよしもないわけで、しかしそれでも伝わってしまうほどの、という意味でのそれ。
以前、「見る人がいないと作品は成立しない」とかいった言いには、あまりリアリティを感じることができなかったのだけれど、最近それがどういう状況を指すのかがわかったような気がする(むろん、だからといって先の言明が正しいというのではなく、そういうこともある、という意味で。なぜ何かを言い切ろうとする人が後をたたないのだろう)。