はしごをかける

毛糸のはしごをかける。両脇の糸は白い、無色の糸。手や足をかける横の糸は、呼びかけに応じて集まったさまざまな色の短い糸の切れ端でできている。
はしごは上へのぼるものである一方、下へとおりるものでもある。
はしごと語源が同じと思われる「はし」は古くは「間」の字があてられることが多かったという。
かけられたはしご、毛糸のそれが、かけられる前と、かけられたとき、そしてはずされた後では、どういう気分を見る人に与えるか。