何かを経験するということ

何かを経験する前と後、自分の世界がどのように増えたり減ったりするのか、というのにすごく興味をもったことがある。
たとえば、これからどこかへ行くというとき、誰かに会うというとき、そこがどんなところで、それがどんな人で、どんなことが起こり、どんなふうに思うだろうと予想して、予想したことを覚えておくようにがんばって、そして実際にその後、そこへ行く前、人に会う前に思っていた感じと比べてみる、というようなことをやっていたことがある。
何かを経験すると、それ以前の私の総量が増えて、正確ではないけれど、「うすまる」ような気がする。