まちとアート

akadowaki2007-09-09

街を舞台に行われているいろいろなイベント、プロジェクトを見ると、ああこれはわかる、これはちがう、と自分の思う「まちと〜」なるものが明確になっていくのを感じる。
既存のアート・スペースや演奏場所を出て、それ以外の場でやるからどう、あるいはやらないからどうという、いわば物理的な場所についての問題ではなく、私が問題にしたいのはプロセスで、しかもそのプロセスというのもさらには、やりたい人が集まってひとつのことをするというようなものではなく、やりたくもない人が、そこに住んでいるとか、知り合いであるということでいやおうなく巻き込まれてしまい、それをどうにか乗り越える(うまくいってもいかなくても)というのが、私がやっていきたいことなのだと思う。その「いやおうなさ」こそが私の思う「リアリティ」なのだ。そしてそのリアリティを感じ、共有できるのは、「観客」の立場にある人では決してない。
そういう、たのまれてもいない人のためだけに用意された、オーダーメイド(たのまれていないのに)的な取り組みだけが、今の私にとってリアルを感じられる時・場になってしまっている。