願い、願うこと

akadowaki2006-03-07

だからといって彼らが何かを願っていない、などということはない。
願い、というより願いごと、といった方がもっと問題がはっきりするだろうか。願いごと、夢。
それは「世界」と「私」との位置関係、特に未来へ向かってのそれなのではないか。
たとえば「夢って、何?」「願いごとって、何をしたらいいの?」と問われたとき、何と説明するだろう。
「今夜の夕飯がお寿司だといいのに」というのを「夢」としてあげれば、おそらくそうではないと言い、「大きくなったら消防隊員になりたい」とかいった例をあげて、お互いの距離がちぢまったり、なじんだりするまでそれをつづけるだろう。
そうして願いごとや夢というのが、単にそうあってほしいこと一般ではなく、ある程度の困難や不確実性を伴った希望であり、時間的な距離感が必要であったり、そして何よりひとにある程度わかるものであることも含まれるかもしれないということへと