並木

朝、ビルの間から差し込む光が、並木通りのこげたような木々を照らしている。それは決して美しい色をしているわけではないけれど、幹と枝が影のようになった前景と、真横から朝の光をそそがれるそのすこしうしろの木の葉との対比が、すごく絵になるように思えた。きっと絵にしたら、すごくきれいな絵になるにちがいない。