引越し

Hundreds of chairs

杜の都仙台にちなんで「杜の教室」という名の学習(+α)塾をやっていて、これが私のアートにとても重要な要素を与えていると思うのだけれど、それは置いておいて、6年ほど前から教室にと借りているその部屋は、本当に真北を向いていて、一秒も日が差さない。立地がいいのに安いからしかたないのだろうなぁと思っていたのだが、実は南側の部屋も同じ家賃で、しかも部屋の広さが2倍であるということが判明したのが数ヶ月前。すぐ引越しをと思ったのだが、10階建てのそのビルに入っている管理会社のおやじに、「あんたら塾はたくさんエレベーターを使うからもう出ていってくれ。別の部屋に移るなんて問題外だ」と言われ、へんだなぁと思って大家さんにたずねると、へんな管理人で困っているのだという。とりあえず気分悪いので話を保留にしているうちに、春の引越しシーズンであっという間に部屋がみんな埋まってしまった。それが、先月突然空くことになり、そこからもあれこれあって、とりあえず今月中に完全南向きで広さは2倍、家賃自体はより安くなった(しかし管理費がなぜか高くて結局今のところと同額に)部屋へと引っ越すことになりました。パチパチ。
リフォーム後の部屋を見て来たのだが、何もなくてとても広く、壁紙もまっ白で気持ちがいい。塾にするのはもったいないくらいである。せっかくなので移る前にいくつか考えていたアート作品を展示、撮影してから荷物を運び入れようと思う。ちょうど小さなギャラリーくらいのスペースで、非公開の個展という感覚。紙でつくったちいさな椅子を天井から無数にたらすものと、天井いっぱいくらいの「雲」をつくろうと思う。雲は窓から半分出して、外からも撮影できればおもしろい。