温泉アート、絵の仕事、透明の風船

今日のスケッチ

「温泉アート」について考える。寂れた温泉街の旅館、たとえば全館的に「アート旅館」として、あるいは一室もしくは何室かを「アートの間」として提供してもらい、宿泊客にアートを楽しんでもらう。かなり前に、ゴンチチというデュオが、自分たちの音楽のジャンルを「温泉音楽」と称していたような記憶があるのだけれど、じっくりアートとともにすごせるゆったりとした時間、逆に言えばその鑑賞にたえうるような、深くてさまざまな感覚にしみいるようなアート作品、そうしたものからなる「温泉アート」。どうだろう。
山へスケッチに行く。絵を描こうといい感じの木立をながめていると、バッテリーがあがってしまったので助けてほしいと言われ、手助けする。本当にものの1〜2分の手助けだったのだけれど、山の中でもあり、とてもありがたがられる。しかしあまり車のことに詳しくなくて、どうしたらいいやらわからなかった上、当然のことをしたまでという気もあって、何というのだろう、あんまり愛想よくしなかったらしく、すごく恐縮されてしまった(こんな昼日中、山の中で「お忙しい中すみません」とか言われて)。やはり親切をするときには愛想よく親切をした方がいいと思った。
絵を描いた後、いい木立があるので枝に椅子をかけて写真を撮ったりした。
夜、の前に大学ときのラグビー部の後輩GO田くんから連絡があって、雑誌に載せる絵の仕事をいただく。とてもうれしい。
家に帰ると、注文しておいた透明の風船100個と大きな白い風船が届いている。さっそく透明の風船にわたを入れてふくらませてみた。わたを入れる口が小さいので、なかなか中でわたが小さくかたまったままなのだが、それなりにおもしろい。ヘリウムガスを入れれば、これぐらいなら浮くかもしれない。明日やってみよう。
この、透明な風船というところがすごく魅力的だ。これを無数にふくらませ、牧草地に転がしておいたり、あわのように川を流していったらどうだろう。ちなみにゴム風船のゴムは、風に乗せて飛ばしても大丈夫なように、自然にやさしい天然ゴムでできている。そういえばの子どものひとりが、郵便局の企画で、風船にお手紙をつけて仙台の市街地からみんなで飛ばしたところ、数十キロ離れた多賀城から届きましたという返信があったという。聞いたことはあるけれど、実際にやった人に会ったのははじめてだ。やはりそれはとても何というか、説得力がある。