山形・天童へ行く

天童のしだれ桜

山形県天童へ行く。なぜか毎年ゴールデンウィークにはここへ出かけている。しかもこんな時期なのに3時で終わるそば屋をめざしているので、がんばって早めに家を出る(うちは夜更かしなので外出はいつも午後)。
何とかそば屋には間に合ったのだが、去年うまいなぁと思ったそばが、それほどでもない。ここのところ何度か長野に行く用事があって、そのたびにうまいそばを食べていたためか、とても無骨な感じがする。今度は別のところをためしてみよう。
天童市美術館で桜の日本画を集めた企画展を見る。たいへんよかった。こうした小さな町の小さな美術館で、地味ないい企画に出会うととてもうれしい。
松尾芭蕉も歩いたという昔の街道すじにある腰掛庵へまんじゅうを食べに行く。ここは以前、表通りにある出羽桜美術館の向かいあたりにあった古い民家でやっていて、こちらもなかなかよかったのだが、その後奥の昔の街道沿いの蔵に移ってますますいい雰囲気でやっている。こうしたお店が古い家並みの中に何件か集まることで、おもしろい地域になっていくと思うのだが、実際には町の周辺のまるっきり新しい場所にきれいなオルゴール美術館などの現代風の建物が建てられ、いわゆる開発みたいなかたちで町づくりが外へ外へと行われているようすなのは残念。醸まんと言われるまんじゅうを食べ、おみやげにわらび餅を買って帰る。
帰り、ニッカウィスキー工場の辺りから道が混んでいるようだったので、ちょうどいいところに立っているレコパン・ドゥ・カンパーニュによってお茶を飲む。すぐ近くを流れる新川に絵を描きに来たりしたおりなどに立ち寄っていたお店で、最近はあまり絵も描きに行かないのでひさしぶりである。