毛糸の話

受験も終わり、結果もわかってのの授業だったので、「何で毛糸でアートやってるんすか?」という塾生の質問に、ちょっと時間をさいて(「その話、長いんですか?」とか言われながら)、毛糸を結ぶきっかけになった話をすると、中学3年生3人だったのだが、みんな一様に「いい話じゃないすか!」とたいへん意外そうな感想をもらす。「もっとそれみんなに説明した方がいいですよ」とか言われたのだが、説明しないとそんなにわけのわからないことをやっているように見えるのだろうか。
しかし私はそうした背景をぬきにものが成立し、その上で背景を視野に入れたときの「そうだったんだ!」という感覚が好きだ。そう説明すると納得してくれたのはいいのだが、みんな「いや最初に説明しちゃいけないかな」とか普通の会話でも言い始めて、なんとも素直でかわいい子どもたちだと思いました。