2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

建物がつくりだす「作品」

ひととおり見終わって、最後にせんだいメディアテークのガラス・ウォールから日の差し込む南面の床に展示されている作品が目に入った。長さ2mばかり、幅2センチあまりの直線の「虹」が、その作品の上に降りていて、これはすごいと感激したのだが、実は「…

掘削の為のエスキース、或いは井戸、若しくは釣り人。

という展覧会をせんだいメディアテークに見に行く(今日の3時まで、主催:天秤座)。 39人の、おそらくは若手による作品展で、知り合いの大竹翠子さんから今朝案内を受け取り、あき時間に足を運んだのだが、どれもある程度のレベルに達していて、見ていてつ…

戸倉上山田アート温泉

「中学校を美術館に」という構想のもと、長野県は千曲市立戸倉上山田中学校の総合的な学習の時間を使って、生徒たちが中心になり、アート作家のキュレイトや長野県信濃美術館からの作品借り受けなどを企画・運営する「とがびプロジェクト」が、昨年に引きつ…

投げるという行為、表現

投げる、放つ。視線や言葉を投げかけるように、内から外へ放つ、という意味であれば、表現もまたそうだ。それは隠喩としての投げるという行為をそう呼ぶというだけでなく、投げるという行為それ自体も表現のひとつでありうるのではないか。たとえば、嶋本昭…

大場順一展

昨日までだったNACOM展の搬出を終えたあと、今日からはじまった大場順一展を見に行く(ギャラリー青城、7/20〜25、10:00〜18:00、℡022-222-0654)。 ビニルハウスか何かの骨組みの一部が、動物の肋骨のようにアーチを描く中に、いっぱいの牧草が投げ出され…

撤去するために作品を設置するということ

たとえば、毛糸を高いところに多くかけると(これなど)、それがはずされた後では、かける前とはまったくちがった空間の把握の仕方をするような気がする。それがなくなったことで、何かがとても変わる、不在の現出とでもいうような体験。実際それを口にする…

はしごをかける

毛糸のはしごをかける。両脇の糸は白い、無色の糸。手や足をかける横の糸は、呼びかけに応じて集まったさまざまな色の短い糸の切れ端でできている。 はしごは上へのぼるものである一方、下へとおりるものでもある。 はしごと語源が同じと思われる「はし」は…

「アート・フェスティバル」

塾のこどもたちが毎年この時期になると「おまつりがあるんだぁ♪」といってたいへんうれしそうにそのようすを話す(「かたぬき」についてあつく語る子どもやラムネのみ競争でもらった商品の大きな風船を塾にもってきた子どもも)大日如来のおまつりのチラシが…

森の家ウォールデン

家から車で小1時間ほどの七ツ森へ出かける。今年の冬、2月ころにも、雪灯ろうを見に来たけれど、今はどこを見わたしても緑である。 前から入ろうと思っていて、入らずにいたお店に入る。「森の家ウォールデン」(このへん)。開いているのは土・日・月の11…

来週、マンションの防災点検が来るというので、この2週間くらいそうじばかりしているのだが、今日もずいぶんそうじをする。 ずっと行っていなかったすこし遠くの図書館に雑誌を借りに行く。毛糸をその内部にはりめぐらせるプランをひそかに立てるため、目当…

屋根をかける。はしごをかける。 天までつづくはしご。天までのぼるはしご。天井をかける。 毛糸の展示において、単色のみを使用してみること。 針金や流木その他に毛糸を巻いて、天井からつるす、地上からのばす。

ライチ

スーパーでライチを売っていたので今年はじめてのライチを食べる。うまい!

カフェ・モーツァルト

私がこのカフェをはじめて訪れたのは高校生の頃で、その後個展をひらいたり(こちら)、知り合いの川崎けい子さんのドキュメンタリー「ヤカオランの春」をせんだいメディアテークで上映する企画(こちら)をしたときには相談にのってもらったり、展示場所を…

善積建郎写真展 インド 彼らの旅

アトリエの近くにある中本誠司現代美術館の前を通ると、来週月曜から始まる善積建郎氏の写真展の搬入をやっているので立ちよる(7/18〜7/31、10:00〜19:00、最終日31(日)は17:00まで、℡022-272-7100)。 善積氏は写真家であるとともに仙台ではよく知られたカ…

確実性の問題

ところで、この本はいろいろおもしろい切り口もあってなるほど、と思うところもある一方、何とも首をかしげたくなる言説というのだろうか、「普通」の見方を反転させようとするある種トリッキーな感じの説明が多く見られるような気がする。特に次のくだりを…

というカテゴリーをつくる

「人が伝統をではなく、伝統が人を選ぶのだ」清水穣『永遠に女性的なる現代美術』 この「AがBを〜するのでなく、BがAを〜するのだ」みたいな言い方。これをこれまでずいぶんたくさん目にし耳にしてきた気がするのだが、書いたり言ったりしている人のコペ…

日常的なものの非日常的な使い方。 誤った言葉のとらえ方、謝った言葉の引用の仕方。

価値の創造

価値は、つくられたものではあるにせよ、つくったものではないのではないか。それは私のオリジナリティに対するのと同じ考え方、つまり、「本当に」オリジナルなものなど他人には理解もできないだろうし、ということは端的に言ってありえない、というのと同…

虹のたもと、通り道

今、せんだいメディアテークでやっているNACOM展の展示のようすや制作・審査のようすをまとめてアップ(こちら)。 ここでは「アートの苗」として購入してもらった毛糸も使われており、購入いただいた方がたには、明日にも展示のようすを撮った写真をお…

再生される雲

最近、ずっと考えていた雲。とりあえず目に入った2006年夏に埼玉県川口市に誕生するという大規模集合住宅施設「リボンシティ レジデンス」の誕生を記念して行われる公募展に出すことにする。ここひと月ほどせっせとつくっていた雲のぬいぐるみみたいな模型を…

及川聡子展

ワッツ・アート・ギャラリーに及川聡子展を見に行く。日本画の画材をもちいた平面絵画で、展示は植物がメインだったが、1枚飾られていた小さな抽象画がとてもいいと思った。

私が何かをアートと呼ぶとき

あき時間に小1時間ほど、メディアテークの自分の展示を見ながら過ごした。「屋内でやってみてどうですか」とか聞かれたりもしたが、搬入やら審査やらで、なかなか今度の展示がどんなものなのか、ゆっくり見てみる時間もなかったので。 これまで主に屋外で、…

NACOM展審査

昨日搬入したニュー・アート・コンペティション of Miyagi(NACOM)展の審査が行われる。書類審査を通った5人がせんだいメディアテークで展示を行い、それを審査員が審査して一等賞を決めるもので、今回の審査員はTOMIO KOYAMA GALLERYの小山 登美夫氏と神奈…

搬入、というか制作

ニュー・アート・コンペティション of Miyagiへの搬入を行って来た。搬入といっても私の場合、その場で全部つくるインスタレーションなので、搬入=制作と言っていいと思う。 ここのところ、朝の3〜4時まで眠れず、昼ごろ起床という日々がつづいていたので…

15%増量

夜、車に忘れものを取りに行くついでに、にがい炭酸が飲みたいなぁと閉店まぎわの近くのスーパーの酒売り場に行くと、今の気分になぜかぴったり来るように思えてサントリー・ファインブリューをレジへ。いつもは若いお兄さんで、ついぞ見かけない酒屋の主人…

雲をぬう

ここのところ毎日、雲をぬっている。近くのDIYショップで、テーブルクロスか何か用にメートルで売っているビニールの白い生地を見つけ、これを雲型に切ってまわりを糸でぬい、中にポリエステルのわたをつめて雲の模型をつくっているのだが、いくつか試作して…

オール・イン

やっとビデオに撮りためていた韓国ドラマ「オール・イン」の6/11と6/18の分を見る。おもしろくなってきた。最近はじまった(けど週に3回もあるからもうかなり進んでいる)リュ・シウォン主演の「その陽射が私に…」もそうだが、私は韓国ドラマの最初の何回分…